だって、イライラしてようが笑ってようがママなんだし

どんなママだって、きっと、いつまでも育児できるわけじゃないって知ってる。けど、忘れちゃう。忘れたくないな、って思ったので書いておくことにしてみた。

「家事時間」が短縮し、「育児時間」が長くなっているというニュースに触れて思ったこと

こんにちは。Ikuji_tanoshimuです。
突然ですが、こんなニュースがネットや新聞などで取り上げられていたのを知っていますか?

 

 


 小さい子どもがいる世帯で、家事よりも育児に時間を割く傾向が強まっている。

総務省の社会生活基本調査(2016年)によると、 6歳未満の子どもを持つ妻の育児時間は1日あたり3時間45分と、11年の前回調査から23分、20年前から1時間2分それぞれ増えた。一方、家事時間は前回調査から28分、20年前からは1時間1分それぞれ減った。

家事の時間を節約できる「時短家電」の普及や夫の家事参加で、妻が育児に時間を回しやすくなっている。
                               (2017年10月17日日本経済新聞 電子版より一部抜粋)

  

 

簡単に言うと、「小さな子どもをもつママさんたちは、家事をしなくなった分育児する時間が増えたよね。それって、時短家電や夫の家事参加のおかげだよね〜」ってことですよね。

 

なんとなく、「夫の家事参加」っていう言葉にちいさなひっかかりを持ちつつ、


「そもそも子供の洗濯物たたむのは、家事? 育児?」っていう疑問がわいたので、
総務省に直接問い合わせてみることにしました。

 


それでわかったのは、この調査では時間軸における「育児」「家事」の分類ってけっこう厳密にやっていて、たとえば同じ「洗濯」でも、「子供の洗濯」であれば「育児」に。料理なら、それが子供のための料理であれば「育児」に分類するよう、あらかじめ書面で説明しているとのことでした。


つまり、その家事が「誰のための行為か」ってことで、明確に「家事」と「育児」に分けて考えているんですよね。なんか、感心しちゃいました。


「家事」や「育児」の分類って、ものすごく複雑だと思うんです。
料理をしていたら子どもがハイハイしながらやってきたので、ベビーキャリアでおんぶしながら料理した。とか、夜寝ているときに子どもが起きたので添い乳しながら半分寝ていた、とか。

「育児」ってほとんどそういうものですよね。いわゆる、「ながら育児」っていうやつこそ「王道」で、だけどそれを言葉にして伝えるって、実は、すごくむずかしい。


「オムツ替え」とか「授乳」とか「寝かしつけ」とかあるけど、それであればパパさんに「お願い」って言いやすい。言語化できるから。でも実際には「お願い」ってバトンタッチできない、わかりにくい「育児」っていっぱいあるじゃないですか。

それってほとんどの場合、ママさんがすべて引き受けているんだと思うんですよね。



でも、一方「家事」であれば、明確に分けられると思うんです。
今回のアンケートでもやっているように、それが子供のためなのか、夫のためなのかでそれが「家事」にあたるか、「育児」にあたるのかってきっちりと分類できるんですよね。

だから、やっぱり冒頭の記事に書かれているような「夫の家事参加」っていう言葉は、ちょっとちがうと思うんです。

なぜって、夫の洗濯物は「夫が家事参加」してたたむものではなく、
「自分のもの」だからたたむのだから。

それは一人暮らしをしていたなら、本来、夫はとうぜんのようにやっていたわけで、
それはたまたま結婚して「分担」していたからやっていなかっただけ。
子供が産まれて「ママさんの労働」が夫から子どもにシフトしていったなら、
やっぱりもう一度「自分のことは自分でやる」という意識を持たなければいけないんじゃないかと思うんです。

それは、ママさんが外で働いているかどうかに関わらず。

実際に家事ができるかどうかって、夫の働き方にもよるので厳しいことを言っていると思います。実際には、とてもそこまで手が回らない夫だって多いのかもしれない。

それでも、「自分のことをやってもらっている」という意識を持てるか持てないかで、
夫婦間の見えない温度差みたいなものって、だいぶ解消されるような気がするんですよね。

なぜならママさんは「言葉にできない、言い表せない育児」みたいなものに毎日奮闘しているのだから。


だけどそれにはやっぱり、 ママさん自身も「やってほしいこと」を言語化して、
しっかりと夫には伝えなければならない。「察してよ」っていうのは通用しないのかなって思います。

先にも言ったように、家事と育児の境界線はとても曖昧で、夫からすると「俺が何を手伝えばいいの?」って思うとおもうから。

そんなときには、ふと、それが「誰のための行為か」ということに思いを馳せると、ママさんが手伝って欲しいのが家事なのか育児なのかってことは、割と明確になるのではないかな、って思います。

家事を頼んで、「なんで俺が・・・」っていう態度の夫にも毅然と、
「それはあなたのことであって私の仕事ではないから」って言えると思います。

ちなみに、うちでは育児においても「あなたの子どもじゃん」って言っています(笑)

子どもはかわいい。だからこそ、ママさんの多くが
家事時間で短縮された時間のほとんどを「育児」にあてているのだと思います。

そんな頑張り屋さんの日本のママさんたちが
夫とも子供たちとも円満に、にこにこしていられればいいなあ、私もそうでありたいなあ、と思います。

長文、おつきあいいただきありがとうございます。